「XREAの灯」掲示板
XREAユーザー,Coreserverユーザー,Value-Domainユーザーの掲示板です.
初めての方もネチケットを守って,お気軽にご参加下さい(^^)/
リンクは当面,http://xrea.users-net.com/へお願いします.
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marry
- 12/10/30(火) 23:43 -
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●ドメインメールのアカウント移行
下記の順番で実行します.下記の順番を無視すると,パーミッションやグループ名やオーナー名に関する煩雑な変更作業が発生します.
(1)最初に移転元のメールボックス初期化
Xrea/Coreserverでは新着メールはディレクトリ/New,一度でも何らかの方法(IMAPやウェブメール)でメール・アカウントへアクセスすると,ディレクトリ/Curに移動し,パーミッションやグループ名が変更されるという仕組みがあります.こうなると新着メールの一部にアクセスできなくなります.
この影響を受けないようにするため,最初に移転元のメールボックスを初期化します.
「管理画面」からドメインメールを選択し,メール・アカウント一覧画面の下部に{メールボックスを初期化」というチェックボックスがあります.
メールボックスを初期化しても,メール・データは消えません.
(2)メールボックスのサーバー間コピー
サーバーの「管理画面」の左ペインから「サーバー間コピー」を実行します.
この場合,移転先のサーバーの管理画面を使って,移転元のサーバーへログインする形です.つまり管理画面に入力するアカウント名やパスワードは移転元のサーバーのものを入力します.
「ミラー(削除無し)」で/Maildir以下をコピーします.
(3)移転先のメールアカウント設定とメールボックス初期化
移転元のメールアカウント設定を「テキスト形式で一括」を使ってクリップボードにコピーし,移転先へ「テキスト形式で一括」を使ってペーストします.その際,同時に「メールボックス初期化」のチェックボックスを忘れずにチェックします.(後から初期化することもできます.)
(4)念のためサーバー間コピーの実行結果を確認します.
移転先のルート・ディレクトリに下記のファイルが生成されているはずです.
.servercopy.log
このファイルはサーバー間コピーの実行中はサイズが増え続けます.ftpクライアント・ツールで,ルート・ディレクトリを(数秒おきにリロードしながら)観測すると,そのようすがよくわかります.
なお,サーバー間コピーの実行中は,“.servercopy.sh”というファイルが生成されており,サーバー間コピーの実行完了とともに消滅することがわかります.
このログファイルは日付や時刻を付けて保存しておくと,後で役立つことがありますよ.
さて,この“.servercopy.log”ファイル中を検索してみて,“failed”が“550 Maildirsize”だけであれば,サーバー間コピーに成功しています.これは移転元のメール・アカウント数と同じ数だけ発生します.
もしも“550 Maildirsize”以外に“failed”があれば,必要なファイルのコピーに失敗しています.
(5)メールボックスを初期化しなかった場合
もしも上記(3)で移転先のメールボックスを初期化しないまま,移転先のメール・アカウントにIMAPやウェブメールでアクセスすると,赤文字でエラーが多数表示されるか,まったくアクセスできなくなるでしょう.
その場合は,あわてずに移転先のメールボックスを初期化し,数分経ってから再度アクセスしてみましょう.
(6)以上でメールボックスのデータを正常に移管できるはずです.
運が良ければ,これで完了です.この手順が基本であり,本来ならこれで完了できるはずです.
しかし,ウェブメールなどでアクセスしてみて,エラー表示される場合は,運が悪かったとあきらめて以降の作業が必要です.
このようなエラーを生じることになる原因は,Xrea/Coreserverのサーバー番号によって動作が少しずつ異なるからのようです.
以上,基本編